成田の将来と日本の未来を見据えて撃つ!そんなあなたにホットな話題をお送りする最先端オピニオンWEBサイト
Narita City Journal 成田 シティージャーナル

成田の話題とコラム

Narita City Journal 成田 シティージャーナル
・トップページ ・掲示板 ・お問合せ ・成田 シティージャーナルの紙面をダウンロード
コラム 08月15日更新

ご案内

世界の片隅から

第11回 -私のカメレオン- 4

ファーティマと 前回、ファーティマの餌を求めてジュネーブ郊外の原っぱにでかけたことを書きました。ジュネーブの夏は昼がとても長いので、2日おきくらいに仕事が終わってから急いで原っぱにかけつけ、せっせとバッタ取りをしていたのですが、2週間もするとさすがに「こんなことは続けてられないから、ほかの対策をとらなければならない」と考え始めました。そこでいろいろ調べてみると、ジュネーブには両生類爬虫類専門の動物園があることがわかったので早速出かけていきました。そこは毒蛇が専門のようでしたが、カメレオンの話も聞くことができ、餌なら街にあるペットショップでコオロギを買って与えればいいと教えてもらいました。さっそく、教えられたペットショップに行ってみると、確かに餌として使うコオロギが売っていました。わかってしまえば「何だ、こんなに簡単だったのか」です。これでもうバッタを取りに行かなくてもいいし、冬になっても餌の心配をすることはないと思い、それ以降は餌のコオロギはペットショップで買うことにしたのです。

ところがしばらくするとまた問題が出てきました。ファーティマの食欲がすごいのです。コオロギの10匹くらいあっという間に食べてしまうのです。そんなに食べたいのならば、もっとあげなきゃと思い、ペットショップに足繁く通ったのですが、在庫がないことがよくありました。どうやら鳥の餌として買っていく人が多いようでした。そんなある日、何度通ってもコオロギを買えない私を見かねて、店のおじさんが「そんなにコオロギが必要ならうちの卸しを紹介してあげよう」といって、コオロギの直営店の電話番号を教えてくれました。早速電話をかけるとコオロギの種類だのサイズだのと言うのです。何のことやらよくわからないでいると、資料を送ってくれました。それを見てびっくりしたのですが、なと5種類くらいのコオロギがいて、それぞれが成育日数に応じて3ミリくらいの極小サイズから3センチくらいの特大サイズまでに分かれているのです。そのときになって改めて、今やコオロギは原っぱで取ってくるものではなく、工場で生産されるものなのだということがわかりました。

とりあえず、それまでファーティマが食べていたのと同じくらいの体長1.5センチくらいのコオロギを100匹ほど頼むことにしました。それにしても、100匹のコオロギをどうやって配達してくれるのだろうかと気がかりでした。遠くから車で配達してくれるのかなあ、などと考えていたのです。数日後、ポストにボール紙でできた筒が届きました。日本で賞状などを入れておく紙筒と同じくらいのサイズです。なんとこの紙筒の中に100匹の生きたコオロギが入っていたのです。コオロギの宅配です。改めて、世の中いろいろな商売があるのだなあと感じ入りました。しかも、同封の説明書きによると「当店のコオロギは特別の飼料によって滋味豊富かつ衛生的に生産されており、出荷の時点で栄養分が最高になるように調整されておりますが、日数がたつにつれて風味も栄養価も落ちていきますので、早めにご賞味ください」と書いてあるのです。賞味期限はどうやら2週間くらいのようでした。びっくりしたものの、おかげさまで、ファーティマの餌問題は完全に解決しました。ファーティマは、栄養たっぷりのコオロギをいつでもたらふく食べられるようになったのです。



(文:井上 健)
この記事のご意見はこちら
サウンドハウスファニチャーハウスネットハウス成田の命泉 大和の湯