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コラム 09月15日更新

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未病を治す

第40回 自分の健康は自分で守る

 風邪の予防に、昔から乾布摩擦は有名で、多くの人々に知られています。風邪は感冒ともいわれます。身体が冷えたり、濡れたまゝだと、体温が奪われ、結果冷え、呼吸器系の炎症が現われる。こうした症患を総称していうのです。
  この時季、太平洋側の地方は、空氣が乾燥し、しかも寒氣厳しいです。こうした条件で元氣を出す病原体に、インフルエンザ、つまり感行性感冒があります。

海流  日本列島の日本海側は対馬暖流が流れています。この海流は琉球辺りを通り過ぎ対馬海峡をはさみ延々と進み、津軽海峡を抜け、津軽暖流となって太平洋沿岸を南下するのです。一方津軽暖流から別れた海流は、何んと宗谷海峡からオホーツク海に入り宗谷暖流となってサハリンの西沖にまで至るのです。
  日本海を流れる暖流からは、水蒸氣が盛んに海面から昇ります。折から大陸から乾いた寒風が吹きつけ、そのたっぷり蒸氣を含んだ空氣を抱き込み、日本列島の背骨といわれる山脈に当ります。その空氣は上昇氣流となりより高い冷い空氣にさらされます。こゝで雪などとなって、日本海側の山々に舞い降りることになります。湿氣を失った空氣は、いわゆる空っ風となって大平洋側にやって来ます。

  こうした条件下で、インフルエンザが流行することになるのです。こゝで大切なことは、インフルエンザウィルスという病原体に感染しても発病しない、身体に抵抗力を付けることです。栄養に、睡眠、休養に留意します。
  外出し、帰宅したら、うがい、手洗いを励行すること。そして冒頭に記した通り、乾布摩擦を習慣づけることです。東洋医学の重要な考え方に、病氣の原因、つまり外邪、体外から生体を襲うことが説かれています。知ったら実践すること。銘記しましょう。



著者プロフィール:横山 瑞生(よこやま ずいしょう)
1939年 茨城県常陸大宮市に生れる。
1964年 東京高等鍼灸学校卒業、
在学中から大塚敬節氏に師事し漢方を学び、後小川晴通氏に師事し鍼灸を学ぶ。
1971年 中国医学研究協会設立に参画。
1973年 中華医学会の招聘で訪中、
鍼麻酔、耳鍼療法学など我国に最初に紹介した1人。
現在、日本東洋医学会会員、日中医療普及協会会長、
新宿鍼灸師会会長、日本ホリスティック医学協会常任理事、一本堂鍼灸療院院長などの傍ら国内外の後進の指導に当たる。
■著訳書
『カラー版鍼灸解剖図』『最新中医針灸穴位掛図』『針灸経穴辞典』『針灸寄穴辞典』『アレルギーはツボで治る』『耳針療法掛図』
ほか多数。


(一本堂横山鍼灸療院長 横山瑞生)

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