風邪の予防に、昔から乾布摩擦は有名で、多くの人々に知られています。風邪は感冒ともいわれます。身体が冷えたり、濡れたまゝだと、体温が奪われ、結果冷え、呼吸器系の炎症が現われる。こうした症患を総称していうのです。
この時季、太平洋側の地方は、空氣が乾燥し、しかも寒氣厳しいです。こうした条件で元氣を出す病原体に、インフルエンザ、つまり感行性感冒があります。
日本列島の日本海側は対馬暖流が流れています。この海流は琉球辺りを通り過ぎ対馬海峡をはさみ延々と進み、津軽海峡を抜け、津軽暖流となって太平洋沿岸を南下するのです。一方津軽暖流から別れた海流は、何んと宗谷海峡からオホーツク海に入り宗谷暖流となってサハリンの西沖にまで至るのです。
日本海を流れる暖流からは、水蒸氣が盛んに海面から昇ります。折から大陸から乾いた寒風が吹きつけ、そのたっぷり蒸氣を含んだ空氣を抱き込み、日本列島の背骨といわれる山脈に当ります。その空氣は上昇氣流となりより高い冷い空氣にさらされます。こゝで雪などとなって、日本海側の山々に舞い降りることになります。湿氣を失った空氣は、いわゆる空っ風となって大平洋側にやって来ます。
こうした条件下で、インフルエンザが流行することになるのです。こゝで大切なことは、インフルエンザウィルスという病原体に感染しても発病しない、身体に抵抗力を付けることです。栄養に、睡眠、休養に留意します。
外出し、帰宅したら、うがい、手洗いを励行すること。そして冒頭に記した通り、乾布摩擦を習慣づけることです。東洋医学の重要な考え方に、病氣の原因、つまり外邪、体外から生体を襲うことが説かれています。知ったら実践すること。銘記しましょう。
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