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コラム 11月15日更新
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編集部
未病を治す
第24回 自分の健康は自分で守る
漢方薬と民間薬がしばしば混同され、誤解されることがあります。漢方薬にしても民間薬にしても、草根木皮が主流。但し、漢方薬の処方は陰陽論、五行説という中国哲学・思想に法って診断・治療法が決められるのです。一方、民間薬は日本民族が長い時間をかけて、淘汰されて、今に伝承されたものです。
民間薬の利用のされ方は、漢方処方と著しい違いがあります。漢方薬の用い方は、単味、つまり一味では使われることはありません。それに対して、民間薬療法は、単味で用いられることが常でした。例えば“げんのしょうこ”“せんぶり”など。一味を煎じ、体験から下痢、便秘、整腸、高血圧降下、冷え症、婦人の血の道・胃や腸の痛み、円形脱毛症などの効用が認められていたのです。
漢方薬で大衆によく知られたものに葛根湯があります。発熱し、脈が浮いて、寒氣が激しく、首や背部に強ばりがあり、しかし汗が出ない状態。こうした症候群のときは葛根湯が的確です。このように漢方薬の用い方には一定の法則があります。ここが先に述べた漢方薬と民間薬の違いといえましょう。ところが最近は、どくだみ・じゅずだま、さき、よもぎ、ほうじ茶、はぶ茶などを加えて煎じて飲む方法がありますが、一定の理念に基づくものではありません。だからと言って否定されるものではないでしょう。長い人々の経験のなかで自然淘汰されることでしょう。
草根木皮の利用以外に、鍼・灸・按摩・氣功など病氣の予防や治療には、種々の療法があります。
西洋医学とか現代医学が主流ですが、近頃はそれぞれの特長を認め、東西医学に限らず診療に当たるような風潮が表われて来たことは嬉しいことです。この稿ではできるだけ、そうした情報を紹介して行きたいと思っています。これからの医療は“患者が主”であって、医師や看護師、薬剤師それに針灸師や柔道整復師など医療関係者は専門知識を通して、治療や予防の介助者である。と考えることが常識になりつつあります。末期癌患者の残された“生”をどう生きるか、生かされるか。ホスピスの問題についても筆者は長く関わって来ました。できることならば、読者の方々と意見の交流が欲しいと願っています。遠慮のない氣持ちをキャッチボールしませんか。それが、この機会を与えて下さった“成田シティージャーナル”の意志であると心得ています。
著者プロフィール:横山 瑞生(よこやま ずいしょう)
1939年 茨城県常陸大宮市に生れる。
1964年 東京高等鍼灸学校卒業、
在学中から大塚敬節氏に師事し漢方を学び、後小川晴通氏に師事し鍼灸を学ぶ。
1971年 中国医学研究協会設立に参画。
1973年 中華医学会の招聘で訪中、
鍼麻酔、耳鍼療法学など我国に最初に紹介した1人。
現在、日本東洋医学会会員、日中医療普及協会会長、
新宿鍼灸師会会長、日本ホリスティック医学協会常任理事、一本堂鍼灸療院院長などの傍ら国内外の後進の指導に当たる。
■著訳書
『カラー版鍼灸解剖図』『最新中医針灸穴位掛図』『針灸経穴辞典』『針灸寄穴辞典』『アレルギーはツボで治る』『耳針療法掛図』
ほか多数。
(一本堂横山鍼灸療院長 横山瑞生)
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