先月に続いて月経について、もう少し詳しく述べてみましょう。その前提に女性の生殖器を知らねばなりません。子宮は長さが7cm、最大幅約4cm、厚さに至っては約2.5cm(これらの数値は非妊娠時のもの)です。卵管の長さは10〜12cm、卵巣の長さ約2.5〜4cm、幅約1.2〜2cm、厚さ約1cm、膣の長さ約10cmです。内臓が所定の位置にあるのは靭帯というひものようなもので吊り上げられ、固定されているからです。女性器も例外ではありません。この靭帯が緩むと内臓は下垂します。結果として、胃下垂や子宮下垂などがみられます。一般に下垂になると、それぞれの臓器・器官の機能が低下します。
成熟した女性の子宮から周期的に五日前後、持続的に出血する現象を月経といいます。この周期は約二十八日前後です。このように一ヶ月を経て繰り返すので月経と名付けられています。
ところで月経の成立ちについて、男性はおろか、自身の女性でもよく知らない人が決して少なくないようです。
月経とは子宮の内膜のいわゆる粘膜の表層が剥離脱落して、その傷面からの出血と共に排出されるもので、先述の通り五日前後の期間。しかし、結婚生活や出産などによって期間が変わることもあります。ストレスの強い影響により変わることもあります。初潮期と閉経時は月経の周期が一定しないのが普通です。
卵巣から排卵された卵子は卵管を通り、子宮へ到ります。ここで精子に出会うことがなければ受精卵とはならず、つまり妊娠することなく、月経が発現することになります。
女性の身体は実に微妙で、この際、下腹部や腰部痛、あるいは、吐気、嘔吐、下痢、便秘、焦躁感などの症状がみられます。これを月経困難症とよんでいます。この症状がほとんど出ない人もありますが、程度の差こそあれ、悩みを訴える人が多いのが現実です。
月経困難症には先月に述べた、足の三里(さんり)・三陰交(さんいんこう)・関元(かんげん)の外に、両乳頭の中央のだん中に灸を米粒大で各五つ。または指圧を各ツボに呼吸に合わせて三分ほど。漢方薬の処方では桂枝茯苓丸(けいしぶくりょう)・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)・当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などがあります。漢方薬を服用したい方は漢方を扱っている医師か漢方薬局を訪ねることをお勧めします。
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