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コラム 08月15日更新

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未病を治す

第9回 自分の健康は自分で守る

 日本は地理的に恵まれた位置にあり、亜熱帯、温帯、亜寒帯、寒帯というように狭い国土ながら気候区分を数帯もっています。従って植物や動物の分布も豊富です。動植物の内には薬用にできるものも少なくありません。こうした中には、民間薬もあれば、漢方薬に供されるものが数多くあります。

 民間薬とは日本に在来ある自然の動植物を日本人の手で見い出し、体験を通して、有用と認められた薬剤です。漢方薬とは中国の伝統医学に基づく、草根木皮の類の薬物を指します。
 民間薬としてよく知られているものに、センブリやゲンノショウコ、ドクダミがあります。これらは山野草ですが、クマノイのように動物性の薬物もあります。
 この時季、六月上・中旬はドクダミの花が咲いています。花の咲いている頃、全草、つまり地上に見えている部分から根までを採取して、水洗いをして天日に当てて乾し、その後、陰乾しにして保存します。

 ドクダミの薬効は、利尿、強心、血管収縮とその強化作用、糖尿病、白内障阻止、種々の病原菌の抗菌、急性熱傷性浮腫抑制作用というように多用されます。ほか睡眠に効果が強大です。保存しておいたドクダミ20〜30gを、水800mlを入れた薬缶に入れ30分で半分に煮つめて、粕を去り、その煎液を一日三回もしくは二回に分服します。また、灸に使われるモグサの原料であるヨモギはキク科。キク科の植物は芳香性が高いので、乾燥したヨモギを袋につめて、枕元に添えて置いてもよいです。晴れた日に蒲団(寝具)を乾すことも安眠の誘いに欠かせない条件ですね。

 さて、先月号で睡眠について記しました。眠りは生きる上でどれほど大事なことかは、自身の体が良く知っています。ところが今日の多忙な生活で、ついないがしろにしていないでしょうか。身近な草木、器具、ツボを用いて、自分の健康は自分(達)で守るが、このシリーズです。ですから、一つ一つの連載記事を必要に応じて、活用して欲しいと思います。


著者プロフィール:横山 瑞生(よこやま ずいしょう)
1939年 茨城県常陸大宮市に生れる。
1964年 東京高等鍼灸学校卒業、
在学中から大塚敬節氏に師事し漢方を学び、後小川晴通氏に師事し鍼灸を学ぶ。
1971年 中国医学研究協会設立に参画。
1973年 中華医学会の招聘で訪中、
鍼麻酔、耳鍼療法学など我国に最初に紹介した1人。
現在、日本東洋医学会会員、日中医療普及協会会長、
新宿鍼灸師会会長、日本ホリスティック医学協会常任理事、一本堂鍼灸療院院長などの傍ら国内外の後進の指導に当たる。
■著訳書
『カラー版鍼灸解剖図』『最新中医針灸穴位掛図』『針灸経穴辞典』『針灸寄穴辞典』『アレルギーはツボで治る』『耳針療法掛図』
ほか多数。


(一本堂横山鍼灸療院長 横山瑞生)

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