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未病を治す
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第5回 自分の健康は自分で守る
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日本に古くからある宗教-神道。その信仰内容には二つの教義が重要といわれます。一つは五穀豊穣、もう一つは家内安全です。作物が豊作であり、それでこそ一族の繁栄が約束されると考えられたのです。
その思想は日本に限らず、東洋の稲作地域に広く伝承されています。
今、日本では少子化傾向が大きな問題であります。順送り、などといって、子が親の面倒を見、その子が親になれば、またその子供が世話する、ということは至極当然でありましたが、こうしたことは、親の能力に応じて、子沢山が自然の成り行きでした。
それには夫婦が健康であることです。殊に以前から妻の壮健が重要視されて来ました。東洋医学も決して例外ではありません。
草根木皮を煎じたり、丸薬にし、あるいは粉薬として服用する漢方療法や、鍼・灸・按摩といった物理療法など、婦人科としての治療法の資料は実に豊富で、漢代から今日まで、中国はもとより、朝鮮、日本に至るまで、時代と共にいろいろの新しい発見と発展を遂げて来ました。
「帰来(キライ)」というツボがあります。古くは「歸來」と書き表しました。この「歸」という字の意味を調べてみますと『説文解字』という漢字成立などを論じた古い書物には「女の嫁するなり」などと記されています。古い中国では一旦、生家を離れて嫁しづけば、父母の安否を問うための帰郷以外に決して故郷に足を向けることはなかったといわれています。
お嫁に行くことを歸(とつ)ぐと読みます。
ところが縁組し妻夫(めおと)となって三年を経過しても子宝に恵まれないと、嫁は離縁を余儀無くされてしまい、実家に戻って肩身の狭い思いで暮らすことになります。
そこで先程の帰来ツボの登場です。
「帰来穴(ツボ)」は下腹部にあります。その効能は、生理不順、生理痛、子宮内膜炎、子宮下垂、子宮脱、冷え性。睾丸炎、インポテンツ。陰部掻痒、鼡径ヘルニア。中でも不妊症に特効のツボなのです。
少子化の一因には、出産の可能性のあるカップルで不妊に悩む方がここ10%を超えていることも挙げねばなりません。
この問題について、論文や雑誌で度々発表し、子宝に恵まれたご夫妻は決して少なくありません。刺激方法と漢方薬については、紙面の都合上次号で詳説したいと考えています。 |
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| 著者プロフィール:横山
瑞生(よこやま ずいしょう) |
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1939年 茨城県常陸大宮市に生れる。
1964年 東京高等鍼灸学校卒業、
在学中から大塚敬節氏に師事し漢方を学び、後小川晴通氏に師事し鍼灸を学ぶ。
1971年 中国医学研究協会設立に参画。
1973年 中華医学会の招聘で訪中、
鍼麻酔、耳鍼療法学など我国に最初に紹介した1人。
現在、日本東洋医学会会員、日中医療普及協会会長、
新宿鍼灸師会会長、日本ホリスティック医学協会常任理事、一本堂鍼灸療院院長などの傍ら国内外の後進の指導に当たる。
■著訳書
『カラー版鍼灸解剖図』『最新中医針灸穴位掛図』『針灸経穴辞典』『針灸寄穴辞典』『アレルギーはツボで治る』『耳針療法掛図』
ほか多数。 |
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(一本堂横山鍼灸療院長 横山瑞生)
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