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コラム 08月15日更新

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とってもロハスなアンチエイジング
〜食育・体育・知育〜
同志社大学アンチエイジングリーサーチセンター教授 米井嘉一

 健康長寿と生活の質の向上を医学的に追及するアンチエイジングでは、ライフスタイルの改善を重視しています。これを食育・体育・知育にわけて具体的に考えて見ましょう。
 食育では、マクロビオティックの考え方とスローフード運動が好んで取り上げられているようです。マクロビオティックとは、汚染されない穀類・野菜・海草を食べ、伝統的な方法で作られた味噌・醤油・塩を使い、良く噛み、腹八分だけおいしくいただく食生活を目指すこと。スローフード運動は、1986年ごろからイタリアで始まった非営利運動で、@消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、酒(ワイン)を守る、A質のよい食材を提供する小規模生産者を守る、B子どもたちを含め、消費者に味の教育を進めることが目的としてかかげられています。
 体育としては、呼吸法やヨガといった、それ程ハードでなく、おしゃれで女性にも受け入れやすい伝統的運動療法が好まれるようです。これらの運動法はストレッチや柔軟体操の要素に加え、右利きの人が左手を使ったり、後ろ向きに歩くなど、普段は使わない機能を活性化して筋肉や運動機能のバランスをとることに主眼がおかれています。ヨガは精神面からも好ましい作用があり、瞑想とも深い関連があります。
 この中でもっとも大切なのは精神の部分で、「病は気から、老化も気から」というように、気力や目的意識を持つこと、ストレス対策、睡眠の質の確保といったことが含まれます。精神療法としては、温泉浴や森林浴のようないわゆる心身の癒しに通じ手軽に実践できるものや、禅や瞑想、祈りのようにさらに一歩進めた形のものもあります。実際にストレスに関する身体の指標(バイオマーカー)を測定すると、これらの療法により乱れたストレスバランスが大幅に改善することがわかっています。
 情報が氾濫し、ストレスがあふれ、自然と接する機会が減り、時があっという間に流れ去ってしまう現代。複雑化した人間関係の中で、人々が探し求めているものが、なんとなくここに見えてくるような気がします。時代はロハスを要求しているのです。



著者プロフィール:米井 嘉一(よねい よしかず)
同志社大学アンチエイジングリーサーチセンター教授
米井嘉一 1958年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒。
日本鋼管病院内科・人間ドック脳室長を経て、現在、同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授、(株)サウンドハウス産業医。Anti-Aging Medicine
(抗加齢医学)の伝道師としてテレビ、ラジオ、雑誌等で活動中。
http://www.yonei-labo.com/

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