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くらしを考える |
第1回 〜食の安全〜 |
日本の食糧自給率が年々下がり続け2002年度は40%まで落ちました。なんと食糧の6割を海外に依存していることになります。海外に安価な食材を求めているのは食品産業や外食産業だけでなく、私たち消費者のグローバル化した食卓も外国頼みになっています。中国が『日本の台所』として脚光を浴び、加工食品の輸入が急増しているのはその現れと言えるでしょう。
アジアの安い農水産物を原材料に、現地の安い労働力によって急進した、ほうれんそう、にんじん、里いもなどの冷凍野菜や焼き鳥などの鶏肉加工品、ギョウザ、シュウマイ、ロールキャベツなどの冷凍食品を、「チンするだけ」「油で揚げるだけ」という料理が日本の食卓に溢れています。共働きの家庭にとっては便利でありがたいかも知れませんが、そこには『安全性』という大きな心配事があります。中国産輸入野菜の残留農薬問題で明らかになったように、輸入野菜の栽培方法や農薬使用の程度は掴みようがないのです。鶏の飼育環境やエサへの抗生物質添加の有無、また輸入エビの抗生物質の残留もしばしば問題になります。海外での加工食品にどんな原材料が使われ、どんなシステムで加工、調理が行われているのか、鮮度維持のために添加物が使われていないか等を私たちはしっかりと見届けるべきではないでしょうか。また輸入は環境への負荷という点でも問題です。日本のフードマイレ−ジ(食料輸入量と食卓までの距離を乗じた値)は、韓国の3.4倍、アメリカの3.7倍と言われ、当然輸送によるエネルギー消費量もCO2排出量も多くなります。
「食の安全」の根本的問題は食糧自給率の低さや食糧生産のあり方にもあります。政府は10年までに45%まで引き上げる目標をたてていますが、他先進国に比べると余りにも低すぎると思います。国内のアチコチで見かける草ぼうぼうの休耕田を利用して自給率13%の小麦や5%の大豆の栽培を手がけて自給率の向上を目指したいものです。 |
(消費生活コンサルタント 桐原照子)
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