7月に行われた俳優の原田芳雄さんのコンサートに足を運びました。原田芳雄と言えば、もはや説明の必要がない日本の名優ですが、30年以上前から不定期ながらも音楽活動もされており、ブルースを基調とした曲やボーカルスタイルは名曲も多 く、プロの音楽家にもファンが多いことで有名です。 めったにライブはやらないので、これを逃すと次はいつになるかわかりません。なんとしても見に行こうと予約を入れるも、すでに売り切れ。かろうじて立見席を購入することができました。 会場となった目黒のブルースアレイジャパンというライブハウスは、客席が100席ほどの小さなライブハウスで、まさかこんな至近距離で見られると思わなかったので驚きでした。 日本を代表する俳優のライブと言うことで、どこかに有名人でもいないかな ? と思ったら早速、客席に三國連太郎さんを発見 ! いや、オーラが違いますね。 さて肝心のライブですが、歌唱力で勝負というボーカリストでないのはわかっているのですが、その歌声は唯一無二。そんじょそこらのプロのミュージシャンが束になっても敵わないほどの迫力で、見る者、聴く者をグイグイ引きつけます。 俳優独特の表現方法とでも言うのか歌の世界を演じきる演技力、そしてその反面、自然体で歌っている部分が入り混じり「芳雄ビブラート(私が勝手に命名)」と相まって、圧倒的な存在感を放っていました。 誰が言ったのかは分かりませんが「歌は語るように、語りは歌うように」という言葉を、私自身の座右の銘にしています。原田芳雄のライブは、まさに目の前で語りかけられているような、迫力と慈愛に満ち溢れたジャパニーズ・ブルースの最高峰 とでもいうべき素晴らしいものでした。 歌とは、歌唱力+理解力+演技力などの相乗効果であり、歌い手次第でより深いものになっていくんだなぁとシミジミ実感させられました。