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コラム 08月15日更新

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株式"透視"

下がる為に上げてきたのか!?気になるレンジ相場の累積出来高!!

 日経平均でみると1月は終値での高安変動幅が301円と、1986年1月の255円以来の最小となったが、2月に入っても、執筆時点までの終値での高安変動幅は276円と1月を更に下回っている。この間、中小型株は堅調だったが、やはり市場全般としての指標は日経平均やTOPIXの動きである。これらの指標でみれば、年初に1万1,500円台へ戻ったあとのレンジ相場、良く言えば“下値の底堅さ”だが、“上値のカベの厚さにはばまれている”とも言える格好となった。そして特筆されるのが、株価の動きが鈍い割りには商いは活発であり、結果として同水準での“累積出来高”が急増し、これが上値へ進む場合のはね返り玉としての重荷になってきたと考えられることである。
 ここから上値に進むにつれて、それまでの安値買い分の利食い売りや、以前から持っていた分のヤレヤレの売りが重なってくるものを合わせて消化しなければ一段高には進めない。
ここで気になるのは、2月中旬で、膨張を続けていた市場ボリュームが増勢一服となったことである。出来高(6日平均)は2月9日の18億4,338万株、売買代金(6日平均)も2月14日の1兆3,611億円で、それぞれピークを打ち、中期的な25日平均を下回り始めた。スーパー大回転商いが株価上進の推進力であっただけに、これの減退は要注意である。また毎日の値上がりと値下がりの銘柄数の関係から、市場の物色範囲の広がり・縮小をみる“騰落レシオ”(25日平均)が、2月16日に100%割れとなってきた。昨年12月24日に100%台乗せで、この面からの強気相場入りとなり、そのピークは1月19日の136.4%。100%割れは物色の行き詰まり感をあらわすとも見られるだけに、これも良い指標ではない。
 NCJ第39刊で、「下がる為に上がるのか?上がる為に下げるのか?!」と書いたが、どうやら前者の動きとなったようだ。上げの理由は出遅れだろうと書いた通りのコメントで上げてきた。しかし、ここからは一段高を望むよりは、キャッシュポジションを高めることを前提に投資姿勢を持った方が良い気がする。第40刊で書いた二番底を付けに行くとなると、1万円割れ位は覚悟が必要となる。もちろん日経平均の動きに左右されない銘柄もある。今回相場の無かった銘柄にも順番で売り場が訪れる可能性は大。チャンスを逃さず如何にキャッシュポジションを高められるかで、年中盤の投資成果が決まる気がする。株は安い時に買い、高い時に売ることで利益が出る。高い時に売っておかないで下がった時に買えない経験をした事のある方も少なくないのではないか。(2/22記)

日経平均(週足)
日経平均

(文・鈴木晃一)
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