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コラム 09月15日更新

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株式"透視"

一番酉(鶏)は鳴いたが・・・戻り売りスタンス!?

 2005年の酉(とり)年相場が始まった。大発会高をみて早くも一番鶏が鳴き、そのまま大空に羽ばたくとの観測しきりだったようである。確かにチャート的には昨年後半の三角もみ合い放れでの5ヵ月半振りの1万1,500円台回復しての大発会の動きをみれば、滑り出し上々ということではあったであろう。しかしここ20年間の大発会をみると13回高―7回安だが、その13回高のうち年足が陽線となったのは7回、陰線が6回と、必ずしも“一年の計は元旦にあり”という形にはなっていない。

 いずれにしても当面は日本株の年末追随高の本源である米国株価の動向を見極めていく必要がある。NYダウ、ナスダック指数ともそろって12月末に昨年の戻り高値となったが、年明けにはその上昇力は中断してしまったことに注目しておきたい。特にNYダウは12月29日から1月5日まで6日連続安となったが、これは、2002年1月7日から14日までの6日連続安以来のことである。この2002年は3月に切り返し高のあと10月には7,286ドルとここ数年間での最安値へと落ち込んだ。またNYダウは、短期25日平均線を割り込み、ナスダック指数も短期25日線自体が頭打ち下降に転じてきた。米国でも「経験則では景気拡大が3年目に入ると株価の上昇率は鈍る」と言われている。米国NYダウは2001年9月の同時多発テロ事件のあとの最安値が2002年10月の7,286ドル。ここから数えれば景気、株価とも上昇3年目に入っていることになる。2002年は前年末比16.8%安。2003年には25.3%高。2004年には12月の1万854ドルが戻り高値となって3.2%高。2005年はこのあとの3年目となる。ただブッシュ政権2期目に入っての“ポスト・エレクション・イヤー”とあれば、これまでの景気上昇に陰りが出てくる公算ともからんで、やはり経験則通りに株価も上昇力が鈍るのは避けられそうもない。年明けからの米国株価の動きを見れば、欧米株価からの出遅れ感で買われていた日本株の高値追いすることを躊躇するのもやむを得ないところである。

 いずれにしても2005年相場は、中だるみ景気の持ち直し、つれて企業収益の大幅な上伸期待の高まり、それに米国の景気・株価のリード高復活などが重なってこないと、新春アンケートなどでの大方の見通しである日経平均の1万3,000円台、さらに強気筋のいうところの1万4,000円というのは、かなり願望的な目標値ということになるのではなかろうか。ここはもっと現実的な相場観に基いての投資行動が臨まれるところである。
 あるヘッジファンドによると、キャッシュポジションを高めている状態の中、戻りはショートポジションを取りに行くと言う。私もその考えに賛同したい。

日経平均(週足)
日経平均

(文・鈴木晃一)
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