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コラム 09月15日更新

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株式"透視"

景気回復継続に疑問 ! ! 買いは短期割り切りで ! !

 景気が良くなってきているという記事をよく目にするようになったが、それが何時まで続くのかを検証してみる。財務省は、為替介入資金枠の増額を獲得し79兆円から100兆円とし、さらに40兆円上積みする。こうして介入することで米国に資金を供給し、米国金利の低位安定に貢献し、日本の景気回復の方向性を確かなものにしようと目論んでいる。それを実証するかのように、1月には一気に7兆円規模の介入をするなど、円を世界にばら撒き、投機資金を更に膨らませつつある。クラッシュの前には、いつもバブル的な景気が存在し、日米ともに年前半は、円売り介入で表層的な景気は良くなる。しかし、その景気回復期待も、年後半から再び後退局面に入る可能性が高い。
第1に、製造業での収益環境の悪化がある。デフレに伴う完成品の下落傾向が続いている中に、輸入原材料・中間財の価格上昇が顕著になっているため、売上高利益率が悪化を続ける。今、製造業の設備投資回復が強くなってはいても、デフレの継続にあって設備投資が長期に持続することはありえない。
第2に消費者心理の悪化がある。2003年10-12月期の家計調査において、公的年金の総報酬制移行もあって(税・社会保険料等の)社会保険料負担が△3.5%と増大している。一方の実収入は前年比で0.8%の減少を続けているため、可処分所得は縮小傾向を強めている。このため、消費者の購買意欲は減退し、趨勢的な悪化過程に入ることになる。消費の伸びに期待は持てない。第3に、米国経済の成長を支えている超低金利状態が年央までに修正される点がある。以上をまとめると、今年前半は、ろうそくの燃え尽きる時のような一瞬に輝きをもって、バブル的な景気を享受できるかもしれないが、それが最後となる可能性は高く、年後半から景気回復期待も砕かれることになりそうだ。

日経平均(週足)
日経平均


<推奨銘柄> 5007 コスモ石油
5007 コスモ石油

(2004年2月27日記)


(文・鈴木晃一)
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