成田シティージャーナル===============
H19年07月15日発行 第69刊 毎月15日発行 購読無料
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成田の将来と日本の未来を見据えて撃つ!
そんなあなたにホットな話題をお送りする
最先端オピニオン紙
発行:ネットハウス
〒286-0044 千葉県成田市不動ヶ岡 1958
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発行部数:275,000部
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天然温泉諸事情
人々の憩いの場である天然温泉の安全対策とは・・・
6月19日午後2時45分頃、突如けたたましい爆音が空に響きわたり、頭上に無数のヘリコプターが現れました。通行人は皆一斉に立ち止まり、まるでUFOが地球に飛来したかのごとく、あっけにとられて空を見上げています。ちょうどその時、筆者は娘の自転車との並走で、池袋から自分の生まれ育った渋谷の松濤へとランニングしながら、手前の神山町にさしかかったところでした。ヘリコプターの数は十数機にも及び、日中であるにも関らず、低空飛行でサーチライトを照らしながら旋回しています。中には日の丸をかざしているヘリコプターも数機あり、一見して陸上自衛隊が緊急出動していることがわかりました。
「とんでもない大事件がおきたぞ!」そう娘に話していた矢先、すぐそばで中年の婦人が「何が爆発したの?」と携帯電話で話をしている声を聞きました。「とにかく何がおきたのか、見に行こう!」と娘に伝えると、空を見上げながらヘリコプターが旋回を繰り返しているその中心に向かって走り始めました。
温泉爆発事故との遭遇
神山町の坂を上り、建ち並ぶ豪邸沿いを渋谷駅方面に向かって走り抜けると、そこはもう松濤です。ヘリコプターは正に自分の真上を旋回しており、現場のそばまで来たことがわかります。そこから東急百貨店本店に向かって坂を走りおりると、案の定、途中から道路が封鎖されています。数え切れないほどの消防車と救急車が停車し、周辺は大勢の野次馬と警察官、消防隊員でごった返しており、まるでテロ事件でもあったのかと思わせるような緊迫した光景です。テレビの緊急ニュースを見た人からやっとのことで得た情報は、つい最近オープンしたばかりの温泉が爆発して、建物が跡形もなく吹き飛んでしまった、ということでした。当初はテポドンミサイルが打ち込まれたとか、テロリストの爆弾事件という疑いもあり、自衛隊も緊急出動しましたが、実際は天然温泉の爆発事故だったのです。筆者も天然温泉の経営に携わっていることから、他人事ではない思いです。
テープで封鎖された道路の向こう側には警察官と消防隊員、報道陣が大勢行き来しており、爆発現場のある道路の入り口では、何十人もの報道カメラマンが群がるように撮影しています。事故現場は通りから小道に入った数軒目の奥まった所にあるため、一般人はその現場を見ることができません。通りに面する病院は、屋上から報道陣が現場の写真撮影ができるように便宜を図っていましたが、野次馬は当然ながら門前払いです。その封鎖された道路沿いにある松濤郵便局に立ち寄る予定にしていた筆者は、警備中の警察官に「すいません、郵便局に用事があるのですが…」と恐る恐る尋ねると、「どうぞ行ってください!」とあっさり言われ、テープをくぐることができました。郵便局で用事を済ませた後、ゆっくりと道路を歩きながら、報道陣が群がる後方から現場に面する小道を覗くと、そこは正に建物の骨組み以外すべてが粉々に吹き飛ばされた瓦礫の山と化し、大爆発事故が悲惨な爪痕を残していました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。
天然温泉とは爆発するものか?
一般的に、天然温泉とは地から沸き出る天然の熱いお湯と考えられています。ところが法的に「温泉」たるものは、「熱い」お湯である必要がないのです。実際、一定の成分を含むことを証明する温泉分析結果を提出し、都道府県知事より認可されれば、正式に天然温泉として営業活動を開始することができます。東京だけをとってみても、昨年度末は大幅に採掘許可が増加し、今日では少なくとも144箇所までになっています。
そもそも日本国内においては、熱い温泉が自然に沸き出るのは、火山層に近い老舗の温泉街が殆どであり、都会でごく最近に掘り当てた、と言われるような温泉は、地下1000mから1500mまで掘削して、そこから鉱泉と呼ばれる地下水を小型の水中ポンプで汲み上げている場合が大半です。千葉県の天然温泉も、主流は冷鉱泉と呼ばれる18-20度位の黒褐色の源泉であり、それを水中ポンプで汲み上げ、ボイラーで暖めています。ボイラーは通常、重油や灯油を使って運転を行う大掛かりな装置ですが、地響きのような騒音や振動があり、一般的には怖がられる傾向にあります。しかしながら、ボイラーはその見かけとは逆に、温泉設備の中でも安全な設備の1つです。基本的にはお湯を沸かすだけの装置なので、まず爆発する可能性はないのです。
では温泉が爆発する原因は何でしょうか?それは源泉が地上に沸き出る時に放出するメタンガスに起因します。東京界隈で汲み上げられる源泉は、2000万年前以降に形成された比較的新しい堆積岩層に含まれる巨大な「南関東ガス田」から引っ張ってくることがわかっており、このガス田には、かつて海底だったころに生物が分解してできたメタンガスが多く含まれ、3750億m3の埋蔵量があると推定されています。
それ故、特に掘削をする場合は火気に注意しなければなりません。また気密性の高い屋内にて源泉を汲み上げる場合は、換気に十分な配慮が必要です。それらのルールが守られないためか、現実問題として天然温泉にまつわる事故が後を絶たず、その大半は掘削現場での事故です。平成2年の北海道池田町での温泉工事中に3名の死傷者を出した爆発事故を始めとし、平成15年には宮崎県西都市の温泉付マンションの工事現場でメタンガスにライターの火が引火しての爆発事故、そして平成17年、東京都北区の温泉掘削現場ではファンヒーターが原因でガスが爆発し22時間も燃え続けたという事故、等が主だったものです。施設における事故としては、平成16年に千葉県下の九十九里にて、換気が不十分であったことが原因でガス爆発事故がおき、男女2人が死傷した事故が記憶に新しいものです。
しかしながらメタンガスは空気より軽く、特定の濃度でしか引火しないため、ルールさえ守れば事故を回避することは難しくありません。また室内にて源泉を汲み上げる際は、当然のことながら設計施工業者は、過去の経験を活かした上で換気扇や煙突等を用いた強制換気装置を設置して外部へガスを放散させるようにし、同時にガス感知器を設置します。管理をきちんとしていれば、屋内の装置であっても問題はありません。
シエスパが爆発した原因は?
東京都もこれらの温泉事故についてデータを保有しており、それらの内容を検討した上で、温泉発掘時のガス事故を防止するため、可燃性ガスの遮断装置や検知器の設置等の安全対策指導要綱を平成17年に決めています。シエスパは、リゾートホテルや消費者金融事業を手がけるユニマットグループの子会社であるユニマットビューティーアンドスパが平成18年1月に設立した温泉事業です。それなのになぜ、東京都の指導要綱が活かされずに事故がおきてしまったのでしょうか?実は残念なことに、シエスパの源泉は平成15年に掘削を完了していたため安全対策指導要綱の対象にならないばかりか、この指導要綱は既に営業を開始している温泉に対しては適用されないのです。
今回の大事故の直接的原因はこれまでの事故と同様にメタンガスであったことがわかっています。シエスパの汲み上げ施設は渋谷の商店街そばに位置しているため、3方向が建物で囲まれた狭い敷地内にあっただけでなく、源泉を汲み上げて一旦貯める設備を地下1階に作ったことが、室内の気密性をより高いものにしてしまったのです。つまり強制排気を常時行わなければ、必然的にメタンガスがたまりやすい構造上の問題を自ら抱えていたのです。そして換気設備の不備により、地下室などから逃げ場のなくなった天然ガスが部屋に充満し、引火して爆発した可能性が高いと考えられます。
大和の湯の安全性は確か
では成田市にある大和の湯は安全でしょうか?渋谷シエスパの事件直後、国からの要請で、大和の湯にも消防署の緊急特別査察が入りました。館内をくまなくチェックして頂いた結果、大和の湯は間違いなく安全であることが再確認できました。
成田市の端にある大和の湯は、以前は「成田温泉」と呼ばれ、その歴史は30年程前の昭和51年まで遡ります。当時の週刊現代に掲載された長文紹介記事によると、1000m以上を掘削して掘り当てた成田温泉を基点として、東洋一の歓楽街を成田市に作ろうという計画があったようです。そして平成10年、成田の老人クラブの方々に支援されて、成田温泉が「大和の湯」に生まれ変わったのです。広々とした自然の中で毎分120リッター程ふんだんに汲み上げている源泉だからこそ、まず安心できます。
また、現在の建物は天然温泉施設としてはめずらしく、30cm厚の構造壁を用いた鉄筋コンクリート造となっているため、大型の地震がきてもちょっとやそっとでは崩れないほどの頑丈な建物です。その1階部分に源泉のピットがありますが、そのスペースも広く確保されているだけでなく、万が一そこからガスが出た場合でも防爆型ファンが設置されているため、簡単に壁の上部にあるガス抜き用の通気口から排気されるようになっています。また、屋外に設置された源泉タンクの上部にもガス抜き用のパイプがあり、そこからも放出できる仕様になっています。無論、メタンガス探知機も設置しているほか、複合火災受信機もあり、防火管理者も現場に常駐しているから安心です。
成田の地元にある「大和の湯」が安全な天然温泉であることは嬉しいことですが、日本全国にある全ての温泉が、安全に楽しめる癒しの場となることを願ってやみません。
(文:中島尚彦)
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世界の片隅から
-国連職員の仕事- 10 コソボ解放軍と旗事件 vol.2
前回書きましたように、コソボにおいて国連の権威を確立するためには、アルバニア国旗を市役所の前から降ろしてもらう必要がありました。しかし1ヶ月以上もラマダンと話を続けてもまったく埒が明かないので、とうとう私も腹を立て、それなら私が明日の朝一人で降ろすと宣言しました。降ろしてしまえば何とかなるだろうと考えていたのです。ところが次の朝、市役所に行くと大変なことになっていました。
なんと旗を守るようにして、コソボ解放軍の兵士たち数十人が立ちはだかっているのです。腕づくでも旗を守り抜くという示威行為でした。これでは、さすがに私一人ではどうしようもありません。どういうつもりなんだと兵士たちに問いかけても、ルシュタク司令官の命令だとしか答えません。ならば、とにかく司令官と話をしたいと言うと、今夜なら司令部に戻っているから会いに来いとのことでした。やれやれと思いましたが、いまさら後に引くわけには行きません。
コソボ解放軍に脅されて屈服したのでは、国連の権威の確立などできるはずもありません。そこで意を決して、通訳を一人だけ連れて彼の司令部を訪れました。電気がないので真っ暗な町の奥まった高台に、コソボ解放軍の司令部がありました。車で乗り付けると、発電機が動いて建物の前には薄暗い裸電球がついていました。道路から司令部の入り口までは石段が続いているのですが、その両脇に完全武装をしたコソボ解放軍兵士がずらりと並んでいました。
「わが軍の旗を奪おうとした不逞の輩がやってきたようだが、ただでは済まさないぞ」
という迫力でした。まさに敵地にたった一人で乗り込んでいく心境でしたが、なるようにしかならないだろうと腹をくくって、ずんずん一人で階段を上り、さらに司令部の中へと入っていきました。
薄暗い長い廊下を歩いていくと、一番奥まった部屋に通され、そこが司令官室でした。目の前には、あのサミー・ルシュタク司令官が大きな机の向こうに座っており、彼の後ろにはアルバニア国旗が大きく広げて掲げられていました。私は改めて国連の立場を説明し、アルバニア国旗を降ろしてほしいと要請しましたが、彼は頑として聞き入れません。しばらく押し問答が続いたのですが、私はふと彼に、なぜそんなにこの旗にこだわるのだと聞きました。すると彼は急に遠くを見るような目つきになって、語り始めたのです。
「この旗の下で我々は長年コソボの独立のために戦い、多くの同士が死んでいった。この旗には国のために死んでいった多くの同士の血が染み込んでいるのだ。だからこの旗を降ろすわけには行かない。彼らのためにも、私は命を懸けてもこの旗を守るつもりだ」
としんみりと、しかし毅然とした口調でした。ここに至って、私も彼らの苦難の歴史と強い愛国心を実感しました。彼は自分の命をかけてもこの旗を守り抜くだろうと解かった私は、引き下がることにしました。そして国連暫定統治機構のトップである事務総長特別代表に会いに行き、事情を説明しました。
その結果、セルビア人から要請があった場合にはセルビアの国旗も掲げることを条件に、アルバニア国旗を国連旗と並立して掲揚することが認められたのです。スケンデライの町にセルビア人はいまだに戻って来れませんから、アルバニアの旗と国連の旗だけが掲げられているのです。
(文:井上健)
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千葉県印旛郡栄町安食2460 TEL0476-95-6113
(文:中島尚彦)
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あじ彩 料理長 斎藤渉の直伝レシピ
〈第5回〉うざく
●料理長より一言…
酢のものは具の取り合わせで、無数の味が生まれます。季節の素材を使い、下処理を大切に。
・蒲焼きは軽くあぶり、半分に切って1cm幅に切り、酢をふります(酢洗い)。
・きゅうりは薄い小口切りにして、塩水でしんなりさせ、水気を絞ります。
・ 八方酢※を煮立てて冷やし、しょうが汁を加え、しょうが酢を作ります。蒲焼きに、きゅうりを混ぜて器に盛り、しょうが酢をかけ、ごまをふります。
材 料(2人分)
うなぎの蒲焼き1/2尾分
酢………………………小さじ2
きゅうり…………………1〜2本
だし汁………………小さじ8
酢……………………小さじ2
みりん………………小さじ1
薄口しょうゆ………小さじ1
しょうが汁…………………小さじ1/2
煎りごま(白)……………少々
塩(塩水用)
おいしく作るポイント
※八方酢は飲める味加減に
酢のものを食べた後、八方酢だけを飲んで もおいしく感じられる配合にします。ひと煮 立ちさせておくと、酢の酸味が前面に出ず、 すっきりと丸みのある味になります。
だし汁:酢:みりん:薄口しょうゆ=8:2:1:1
(文:斎藤渉)
PROFILE
斎藤 渉
(さいとう わたる)
1965年千葉県生まれ。
高校卒業後、東京人形町「京樽」に入社して料理の世界に入る。
上方ずし、すし懐石を学んだ後、日本料理を幅広く修業するために「津田沼グランドホテル」に入社。
その後、数々のホテルや料亭において、岩崎清氏(現、渋谷エクセル東急ホテル「日本料理 旬彩」料理長)、黒田廣昭氏(現、「なだ万」ホテルニューオータニ店料理長)などのもとで研鑚を積む。
その後、成田「季節料理 彩季」、松戸「割烹 しの田」の料理長を務め、現在は成田の命泉 大和の湯 内「あじ彩」総料理長。
著書多数。
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日本とユダヤのハーモニー
囃子詞に秘められた謎
第19章
囃子詞に秘められた謎
〜こきりこ節に秘められたユダヤ民族の史実とは!
お隣の国、韓国でも、朝鮮民族のルーツにユダヤ人が絡んでいるという噂があるようです。ユダヤ民族には12部族がありますが、特にダン部族に纏わる話題は多く、朝鮮半島にダン部族が住みついたという伝説は、今日まで語り継がれています。もし、起源前7‐8世紀に国家を失ったユダヤ民族が長い年月を経て大陸を渡り、日本に辿り着いたとするならば、その旅路の途中にある朝鮮半島にダン部族が住みついた可能性は十分にあります。このダン部族ルーツ説を裏付けるような民謡が日本に存在します。
東北地方が民謡の宝庫とするなら、朝鮮半島に程近い位置にある北陸地方も引けを取りません。その富山県にて親しまれてきた民謡の中に、筑子(こきりこ)節があります。筑子とは細い竹2本をかきならして奏でる楽器で、その歴史は古く、少なくとも中世まで遡ります。この筑子節の囃子詞は、「マドのサンサはデデレコデン、ハレのサンサもデデレコデン」という日本語では不可解なものです。しかしヘブライ語で解読すると、驚くことにそこにはダン部族の移住に関する意味が秘められていたのです。
まず民謡の題名である「こきりこ」ですが、これは律法の●●●(khok、コッ)と、本や記録の●●●(kerekh、ケレッコ)という2つのヘブライ語が繋がっている言葉で、「律法の本」を意味します。●●●(コッ)にはユダヤ民族が約束の地に帰郷するというニュアンスがあるため、「こきりこ」には「帰郷録」のような意味合いも含まれます。
さて、この民謡で繰り返し唄われる「デデレコデン」は、一般的には太鼓の音を擬したものであると言われています。また「マドのサンサ」や「ハレのサンサ」は、意味の不明な囃子詞であるというのが通説です。しかし「サンサ」はヘブライ語で「喜ぶ」を意味する ●●(サッサ)に発音が酷似していることから、この囃子詞もヘブライ語で解明できそうです。
では「デデレコデン」をヘブライ語で読んでみましょう。ヘブライ語には「道」の意を表す●●●(derekh、デレコ)に接頭語を付加した●●●(baderekh、バデレコ)という言葉があり、「進行中」を意味します。この「バデレコ」が「デデレコ」の語源です。「デン」はイスラエル部族の名前である「ダン」が多少訛って「デン」になったのでしょう。つまり「デデレコデン」とは、ダン部族が新天地へ向けて移動を続けている勇士を唄っているのです。
次に「マドのサンサ」ですが、ヘブライ語の●●●(moed、モェッド)は実際の発音が「マド」とも聞こえ、「祭り」や「祭日」を意味します。「の」は恐らく願いをこめて「祈る」ことを意味する●●(na、ナ)と思われるため、●●●「マドのサンサ」は、「祭りだ!祈れ!喜べ!」という歓喜の叫びであると理解できます。また「ハレのサンサ」の「ハレ」とはヘブライ語で、 (halel、ハレ)という「祭日に神を誉め讃える」祈りの言葉であり、「ハレルヤ」という言葉のルーツでもあります。すなわち「ハレのサンサ」は「神を誉めよ!祈れ!喜べ!」という大胆な信仰告白だったのです。
大陸からの移動を続けるダン部族が祭日に神への祈りと喜びを讃えた言葉が、どうやら筑子節の囃子詞に集約されているようです。それ故、筑子節はその名のごとく帰郷録であり、ダン部族の民族移動という史実がその背景にあるのではないでしょうか。
(文:中島尚彦)
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かもねぎの
COME ON MUSIC ! ! 65
はからずもハカランダ ?
先日、親戚に貸していたギターが10年ぶりに帰ってきました。なぜか無性に懐かしくなり、無理を言って送ってもらったそのギターは、EPIPHONE OLYMPICという1965年製のモデルで、私には珍しい1枚板のソリッドギターです。ボディとネックにはマホガニーを使用、丸くて太い音が特徴です。指板はというと、これがブラジリアン・ローズウッド。すなわちハカランダです。ハカランダはワシントン条約に指定されている木で、1975年以降は伐採も禁じられており、現在ハカランダを使ったギターを輸入しようとすると経済産業省の許可が必要です。
このハカランダは高級木材と言うよりは、1960年代では家具や楽器で普通に使われており、安いギターにも結構使用されていました。もともと質が良い上に安価という事から大量に伐採された結果、ワシントン条約に指定されるまでに数が減ってしまいました。メイプル、シダー、マホガニーなど、ギターをはじめ楽器は木を使います。最近では新たな素材として竹やカーボンなどに注目が集まっていますが、まだまだ発展途上の素材です。ギターの寿命が何年なのかは不明ですが、大事に使えば30〜50年位で木は程よく乾燥し、枯れた良い音を奏でます。
木は限りある資源です。現在は材料の乱獲を防ぐため、森林保護に力を入れるメーカーも多いです。近年では割り箸、紙、パルプなどの植物資源のリサイクルがさらに真剣に見直されていますが、楽器の素材の木も粗末にすることなく大切に使わなければなりません。
この世をはかなむ前にハカランダのギターを抱えて地球を思うのは粋なハカライダ !
ギタリスト加茂尚弘
連絡先 0476-24-6777(ネットハウス)
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未病を治す 横山瑞生
第33回
五節句の一つに七草の節句があります。1月7日の朝、春の七草を粥に炊き入れて、これを頂くと、一年の邪氣を払うと信じられていました。
春の七草に入っていないのが不思議に思う菜に、蓬(よもぎ)があります。蓬は山野によく見かけるキク科の多年草です。1月上旬には日当たりのよい土手や川の堤に、3〜5cmぐらいの若芽が萌え出ています。和名はヨモギ、モグサ、サシモグサ、モチグサなどです。非常に生活力のある草木で、群生して"もえいずる"ことからモグサ、また、餅に搗き込まれて食することからモチグサの名を得たと言い伝えられています。葉の裏に白色の綿状の線維があり、5月中旬から6月の終り頃までに採集した蓬の葉を、晴天の日に2日から5日乾かして臼に入れて搗き、葉や葉脈を去って、残った線維を集めたものがモグサです。今日の新潟地方では、採取した蓬を雪上に晒して製造するそうです。これが灸治にするモグサです。
モグサの名の起こりにはもう一つ、燃やす草→モエルクサ→モグサとなったという説もあります。
蓬は漢方薬として用いられます。漢名は艾葉(がいよう)。この薬効は多用で、収斂(しゅうれん)(生体の組織を収縮させる作用)、止血・吐血・鼻血、腹痛、冷え症、神経痛、抗菌などに使用されます。
私の生家の周りは多くが農家でした。戸外で働いていると、鎌(かま)や鉈(なた)、切り株や尾花の葉で手や足に傷を負うことがしばしばあり、その傷から出血します。こんなとき辺りに生えている蓬の葉をもんで、その汁を傷口に当てると、たちまち止血します。私も子供の頃よく怪我をしては、たびたび体験しました。
また蓬の茎で矢をつくり、これを四方に射て邪を払う儀式が、中国から我国に伝わっています。蓬はキク科の植物。キク科の植物は芳香性に富んでいます。洋の東西を問わず、芳香を持つ物体は邪を抜くと考えられてきました。アロマテラピーも、こうした起源に由来していましょう。
朱肉に用いられている朱の顔料は硫化水銀で、天然には辰砂(しんしゃ)として産します。この顔料を油で練り合わせ艾(もぐさ)に染ませ印肉とします。この色は何年経っても変色しません。「署名捺印し、交わした書類は決して心変わり致しません」という意味が込められているのです。
PROFILE
横山 瑞生
(よこやま ずいしょう)
1939年
茨城県常陸大宮市に生れる。
1964年
東京高等鍼灸学校卒業、在学中から大塚敬節氏に師事し漢方を学ぶ、後小川晴通氏に師事し鍼灸を学ぶ。
1971年
中国医学研究協会設立に参画。
1973年
中華医学会の招聘で訪中、鍼麻酔、耳鍼療法学など我国に最初に紹介した1人。現在、日本東洋医学会会員、日中医療普及協会会長、新宿鍼灸師会会長、日本ホリスティック医学協会常任理事、一本堂鍼灸療院院長などの傍ら国内外の後進の指導に当たる。
著訳書
『カラー版鍼灸解剖図』『最新中医針灸穴位掛図』『針灸経穴辞典』『針灸寄穴辞典』『アレルギーはツボで治る』『耳針療法掛図』ほか多数。
連絡先
東京都新宿区本塩町10 四谷エースビル101
一本堂横山鍼灸療院 電話 03(3359)6693