食事療法は低カロリー食で低脂肪が基本ですが、栄養分は幅広く、必要量をとる必要があります。特に炭水化物に関しては、不必要にインスリン分泌を刺激しないようにしましょう。これが低インスリン・ダイエットの考え方です。 一般的に運動については大きな誤解があると思います。例えば、スポーツクラブで20分間トレッドミルでジョギングをしたと仮定します。エルゴメーターでもかまいません。最近のものでは「あなたの消費したエネルギーは30カロリーです」などという表示がでます。多くの方はその数字が予想外に少ないのに驚くことでしょう。 「なんだ、20分も走ってもたった30カロリーじゃジュース1杯より少ないじゃないか」という調子です。「これじゃあ運動しても無駄みたい」という気分になってしまいます。しかしそれは誤解です。たとえ20分間という短い運動時間でエネルギー消費が少なかったとしても、運動以外の時間の基礎エネルギー消費量は上昇します。これがアンチ・エイジング医療における運動の効果です。また筋力トレーニングによって筋肉がつくと、その筋肉を維持するために、安静時の消費カロリーが上昇します。女性であっても、今よりも平均30%以上は筋肉をつけた方がよいようです。 運動不足はアンチ・エイジング・ライフの最大の敵です。どんな小さな運動でもかまいません。それを持続させることによって「若者モード」を出来るだけ長く維持することが老化防止にとって重要です。 体がストレスにさらされると様々な変化が起こります。ストレスに関連したホルモンで最も重要なものは、副腎皮質より分泌されるコルチゾルです。コルチゾルは「おばさんモード」を助長する作用があり、多くのホルモンが加齢とともに分泌低下をきたす中で、コルチゾルだけは増えてきます。 低カロリー・ダイエットの最中でも、基本的な栄養分・ビタミン・ミネラルを含むサプリメントとして調合、処方されたのが痩身用サプリメントです。代謝を高めるビタミン・栄養素を強化する必要がありますので、食生活に自信のないかたは健康増進用サプリメントに加えて服用してください。 薬物療法としては、DHEA、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)、男性ホルモン(テストステロン)を測定して、不足気味だったり、サブ・オプティマルな状態であるならば、補充・調整しましょう。女性であってもテストステロンが少量は必要です。テストステロンは基礎代謝をあげ、筋肉を維持し、インスリン抵抗性を下げる働きがあります。また、甲状腺ホルモンも基礎代謝に影響します。もしもサブ・オプティマルな状態であるならば、補充することによって基礎代謝を保つために役立つでしょう。 ストレスのために睡眠の質が悪くなっているようならば、メラトニンを服用しましょう。質の高い睡眠を保つことにより、自分自身の成長ホルモン分泌を活発に保つことができます。成長ホルモンの分泌量は「若者モード」の維持にとても大切です。成長ホルモン分泌量は、血液中IGF-1IGF-I量で判断します。運動・食事・生活療法を駆使して、IGF-1IGF-I値を200以上にもってゆきましょう。オプティマル・レンジは250以上です。 これらは、アンチ・エイジング医療を実践するクリニックで、実際に血液検査を受けてから投与の指示を受けてください。